瀬戸内国際芸術祭2016に向けて、3年ぶりに再び沙弥島入り

沙弥島滞在1日目。瀬戸内国際芸術祭2016に参加するため再び瀬戸内海へやってきた。前回は、ちょうど3年前の2013年、春会期に沙弥島に〈そらあみ〉を出品した。与島諸島(沙弥島・瀬居島・与島・岩黒島・櫃石島)の130人の漁師と一緒に編んだ色鮮やかな網が瀬戸内の空に上がり、捉えた風景は今も鮮明に覚えてい (続きを読む

ビーチをロケハンし編みはじめる

ブラジル29日目。昨日の漁の疲れで眠りが深くいつもより少し遅く7時頃目が覚めた。フェルナンド特製のミックスジュースの朝食をとり、朝9時頃、ビーチの散歩兼ゴミ拾いをしにいくフェルナンドについていった。   スアペのビーチの端から端まで歩く。行きは散歩がメインで、裸足の足の裏で砂浜の砂を感じ、 (続きを読む

ブラジルで漁師になる

ブラジル28日目。5時半に目が覚めた。朝食のミックスジュースを飲み終えた6時すぎ、ラマルティーニが迎えに来た。いよいよ大西洋での漁に同行する日が来た。   ラマルティーニについて森の中を歩いた先にある家に着くとアポロの姿があった。「ボンジーア」「トゥートベン?」と挨拶を交わす。銛(もり)、 (続きを読む

樟の葉を掻くこと=縞模様を描くこと=大海原をつくること

太宰府滞在21日目。くすかき7日目。晴天。朝から温かく落葉が止まらない。掻いても掻いても落ち葉が落ちて来る。会期中盤を迎える前に掻き山(樟の葉の山)は去年の後半と同じくらいのサイズ感になっているような気がする。やはり今年は温かく落葉が早い。若葉もかなり大きく育ち、樟の木の印象はすっかり若葉に入れ代わ (続きを読む

さつまにする

沙弥島滞在42日目。多度津の金子商店にお願いしていた滑車が入荷したと連絡があったので、朝一で取りに行こうと車で海の家を出発すると、沙弥島の港の前に、高尾自治会長と山本副自治会長の姿があった。車から降りて、朝の挨拶。   五十嵐:「おはようございます!」 高尾自治会長:「おはようさん。どこい (続きを読む

“編む”は“すく”で“こま”は“けた”

沙弥島滞在2日目。まずは一緒に網を編んでくれる漁師さん達に会いに行かなければならない。とはいえ、いきなりはまずい。ちゃんと通すべき所に筋を通さなければならない。どこに通さなければならないか。それは、漁師さん達の取りまとめである漁業協同組合である。今回そらあみを行う5つの島(沙弥島・瀬居島・与島・岩黒 (続きを読む

お知らせ!水と土の芸術祭2012 連続シンポジウム番外編「海から川へ鮭と船が運んだもの-信濃川遡上2012-」

開港都市にいがた 水と土の芸術祭2012 連続シンポジウム番外編 海から川へ鮭と船が運んだもの ―― 信濃川遡上2012 ―― 海をわたって港から港へ。さらに山間部をめざして信濃川を遡上…。オリジナルの船で舞鶴から新潟まで、各地をつなぎ航海するプロジェクト『種は船』の船長をつとめる五十嵐靖晃さん。そ (続きを読む

三宅島からの助っ人

昨夜8時30分、自分は竹芝桟橋にいた。三宅島から到着する船へ、ある人を迎えにいったのだ。以前からこのブログを読んでくれている勘の良い人なら分かるだろう。そう、三宅島の網専門漁師であり、三宅島で行った“そらあみ”を一緒に毎日編んでくれた、クニさんを迎えにいったのだ。   数日前の電話で、クニ (続きを読む

“そらあみ”を介して場を開く

今日で三宅島滞在(全20日間)の折り返し日。10月1日に東京を出港し、2日に三宅島入り、“そらあみ”は21日の完成を目指している。そして翌日22日には島を離れる予定である。残り10日。なんだか焦りがある。網を完成させる焦りではなく、島の人と向き合えているのか、そらあみを見てもらえるのか、関わってもら (続きを読む

噴火前と噴火後

今日は朝から雨。ここのところ三宅島は雨が多く、風も強い。やはり太平洋に浮かぶ島である。内地(日本列島)に比べて、太平洋からやって来る低気圧や前線の影響を強く受けるのだろう。中桟橋に行くと、使用場所を示す三角コーンが風でだいぶ動かされていた。かなりの強風である。聞く所によると風速40mくらいは、島の (続きを読む