くすかき七日目。大量の落ち葉と新芽の皮。

くすかき七日目。6:30〜〈日々のくすかき〉(参加者32人)。昨日の大雨で一気に大量の葉が落ちた。地面は樟葉で埋まっており正に落ち葉の絨毯。

 

そして今朝から〈新芽の皮〉が落ち始めた。新芽の皮は新芽を包んでいる白い薄皮のようなもので、これが落ちてくると、いよいよ樟若葉が開きはじめる。

 

最初は白くフニャフニャの若葉が、やがて薄い黄緑色になり、張りが出てくると徐々に緑が濃くなっていき、3週間後の会期最終日頃には、初夏の青空に燃えるような緑色となり天に広がる。その青空と樟若葉の色のコントラストは眩しいほど強く、樟の杜は生命の輝きで満ちる。新芽の皮が落ちはじめた今日がその最初の一歩とも言える。

 

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会場向かって右の樟葉は黄色いが、、、

 

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会場向かって左の樟葉は赤い。木によって特徴があるのも樟の面白いところ。他にも葉が大きかったり、丸かったり、長かったり、もっと真っ赤だったりと木によって葉っぱの特徴が違う。

 

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新芽の皮。一昨日は全く落ちていなくて、昨日は雨で、正に今日から登場。

 

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大量の落ち葉で掻き山は大きく急成長。


くすかき六日目。大雨らしい大雨。

くすかき六日目。6:30〜〈日々のくすかき〉(雨のため中止)。10:00-16:00〈山かげ亭での制作〉(参加者24人)。昨夜から降り始めた雨が今朝ピークを迎えた。大雨らしい大雨。

 

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朝6:30の境内。薄暗い。人はいない。

 

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山かげ亭での制作。玄関の風景。

 

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芳樟袋と手ぬぐいの販売が太宰府天満宮案内所ではじまっております。売り上げは〈くすかき〉の運営資金になります。ご協力のほどよろしくお願いします。

 

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心強い制作チーム。


くすかき五日目。今年の参加者は新規が多い。

くすかき五日目。6:30〜〈日々のくすかき〉(参加者32人)、10:00-16:00〈山かげ亭での制作〉(参加者12人)。会期がはじまってから天候に恵まれている。今日も暖かく穏やかな一日。

 

今年の参加者は新規が多い。親子での参加や、以前から気になっていてやっと来ました。といった方が多いようだ。30数人の参加の内、10人ほどが新規の方なので〈くすかき〉に新しい流れが来ているように感じる。山かげ亭での制作の方にも新たな人の流れがある。

 

13年目。継続することで進化しつつある。

 

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3月30日、水曜日、朝6:30の境内。

 

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初参加の人には、大人から子供まで経験者がそれぞれにそれぞれの〈くすかき〉を伝えます。

 

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きっちり。リズムよく。気持ちいい。

 

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五日目の掻き山。ずいぶん大きく成長しました。

 

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山かげ亭での制作風景。制作と宿題と。

 

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一年の記憶を宿す樟葉を20枚選んで、丁寧に包んでいきます。


くすかき四日目。落葉のタイミングが会期とドンピシャ。

くすかき四日目。6:30〜〈日々のくすかき〉(参加者33人)。10:00-16:00〈山かげ亭での制作〉(参加者7人)。今朝6:30からの〈くすかき〉参加者はなんと33人!目指せ300人!

 

毎年〈くすかき〉で話題になるのが、樟の落葉タイミング。基本的には落葉時期に合わせて会期を設定しているのだが、当然こちらが思い描く通りにはならないものである。年々、地球温暖化の影響で落葉時期は早くなっているような印象があるが、それでも落葉のピークは気温の寒暖差、雨、風といった様々な自然条件、そして樟自体のタイミングによって変化するので、我々人間はそれに合わせるしかない。

 

例年、自分の太宰府入りが落葉スタートタイミングより遅いと、お宮の皆さんから「おーい、五十嵐、遅いよ、落ちとうよ(笑)」といった声がけをいただく。しかし今年はなんと珍しく落葉のタイミングが〈くすかき〉会期とドンピシャ。今年は目一杯落葉と向き合える良い〈くすかき〉になりそうである。

 

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今朝6:30の落葉風景。まずまず落ちています。

 

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半袖短パン!すばらしい!

 

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33人で手分けして。

 

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波の音に聞こえる。

 

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葉っぱの落ちてくる場所を整える。それが〈くすかき〉の本質です。

 

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滞在場所兼制作スペースの山かげ亭の桜。満開を迎えました。

 

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奉加帳(一口2,000円の寄付制度)のお礼の品の1つ。芳樟袋を制作中。この美しい生地の提供は中川政七商店さん。毎年お世話になっております!

 

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祝儀型パッケージ。色別でハンコ押し。


くすかき三日目。樟脳回収、今年の初もの。

くすかき三日目。〈くすかき〉は月曜定休なので今日はお休み。だが毎年恒例の樟脳回収が月曜の朝6:30からある。昨日の〈くすのこうたき〉で抽出した樟脳回収をする。学校に行く前に見たいという希望から、いつしかこの時間が恒例となった。なので、お休みだけどやはり同じ時間に起きるのである(笑)。去年は樟脳があまり収穫できない年だった。緊張しながらフタを開けるとしっかりと結晶化した樟脳に出会えて一安心。これぞ春の太宰府の香り。

 

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樟脳の結晶が壁面にびっしり。よかった〜。

 

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春の香に包まれながら、ヘラで丁寧に回収。

 

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たくさんです。

 

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奪い合うように収穫。笑。

 

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今年の1回目の〈くすのこうたき〉はたくさん樟脳が収穫できました!


くすかき二日目。樟若葉と彼らを重ね観る。

くすかき二日目。6:30〜〈日々のくすかき〉(参加者28人)、10:00〜〈くすのこうたき〉(参加者12人)、16:00〜〈日々のくすかき〉(参加者20人)。快晴に恵まれ、日中は半袖で過ごせるほど気温が上がった。

 

6:30〜〈日々のくすかき〉は今日が初日。事前準備のため6:00に天神広場へ。静かな境内、1人で待つ。6:30が近づく。どれくらいの人が集まるか、もしかしたら誰も来ないかもしれない、毎年ドキドキする。

 

早朝の樟の杜での1年ぶりの再会はやはり感動的だ。特に子供たちの成長には目を見張るものがある。自分の足で歩くようになった人、母親と見間違うほどに背が伸びた人、声変わりし急に逞しくなった人、女の子ではなくすっかり女性になった人、敬語が使えるようになった人、などなど。その変化は多種多様だが、ただただ感動を覚える。

 

そして〈くすかき〉の3週間は、樟若葉の芽吹きと重なるように、劇的に成長する人が現れる3週間でもある。樟若葉と彼らを重ね観るのもまた〈くすかき〉の楽しみ方の1つである。

 

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6:30朝の境内。

 

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28人でスタート。

 

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樟葉以外の枝などと分別します。

 

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今年最初の〈掻き山〉。まだ小さい。

 

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〈くすのこうたき〉水蒸気蒸留をして樟脳を抽出します。まずは葉っぱを細かくします。

 

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砕いた葉っぱを下から蒸しあげます。融点に達した樟脳は葉っぱから溶け出し水蒸気と一緒に冷却タンクへ。

 

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冷えると水蒸気は水に、樟脳成分は結晶化します。水滴の表面の白い粒が樟脳。

 

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恒例の薪割り。人気作業の1つ。

 

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夕方16:00の〈くすかき〉西日が眩しい。


くすかき初日。神様と向き合う時は、自らと向き合う時。

くすかき初日。13:30〜〈くすかき成功祈願祭〉(参加者17人)。14:00〜〈柵設置〉行い、無事に初日を終えた。太宰府で迎える13回目の春がはじまる。

 

今年の活動の成功祈願をする〈くすかき成功祈願祭〉。1年ぶりに御本殿に上がった。自然とピンと背筋が伸びる。まっすぐに立つ、ちゃんと座る、しっかり礼をする。ここ最近、こんな風に緊張感のある空間は自分の生活の中にはなかった。いかに緊張感のない時間を過ごしていたかが分かって、なんだか恥ずかしくなった。

 

神様と向き合う時は、自らと向き合う時。神様のまなざしを感じる樟の杜で、自分自身を整える3週間がはじまる。

 

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御本殿にて

 

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すでにたくさんの落葉。

 

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完成した今年の柵を眺める。

 

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無事、柵設置完了。


くすかき七日目。ラジオ出演に風のいたずら。

くすかき七日目。6:30〜〈日々のくすかき〉(大人14人、子供7人)。9:20-9:35〈ラジオ出演〉。10:00-12:00〈制作作業〉(大人5人、子供0人)といった1日だった。

 

今日は毎年恒例となったラジオ出演で〈くすかき〉の紹介をさせてもらった。ラジオ局はLOVE FM。自分の記憶が正しければ今年で3年目となる。「TOP OF THE MORNING」という番組のDaily ScrapbookというDJのLUE(ルー)さんが毎日気になる話題をピックアップしていくというコーナー。例年だと天神にあるスタジオまで行くのだが、今年はコロナ対策として電話での出演となった。

 

ルーさんは「今年も〈くすかき〉の季節が来ましたね!」といった入りで、季節の風物詩として紹介してくださり、電話出演ではあったものの顔が見える相手だったので話もスムーズに進んだ。

 

せっかくの電話出演だったので、境内まで行って掻き山(葉っぱの山)の前からの中継してみたところ、エンディングのタイミングでフワッと風が吹いた。

 

ルーさん「五十嵐さん、最後にリスナーの皆さんに一言どうぞ!」

五十嵐「あー!今ちょうど風が吹いて、樟の葉っぱがたくさん落ちてきました!みなさん早く来てくださいー!!!(笑)」

 

といった具合に全く予想していなかったラストとなったが、ライブ感はリスナーに届いたに違いない。一連の出来事は天神様のいたずらだったのだろうか?絶妙なタイミングでの落葉となった(笑)

 

電話を切って時間を確認すると、予定していた時間を5分ほど過ぎていた。一曲分くらい延長して喋っちゃうほどに盛り上がったのだった。

 

今後「ラジオを聞いて来ました」なんて人がいたら、仕事の幅を広げようかな?(笑)

 

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今朝も暖かく、たくさんの落ち葉。

 

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一面の落ち葉。

 

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頼もしく成長した男子たち。

 

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枝が増えてきた。枝が落ちはじめると落葉の終わりが近づいている知らせである。

 

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7:30:次の葉っぱが落ちてくる場所を整えて、朝のくすかき終了。

 

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9:00:1時間半のあいだに、もう次の葉っぱがこんなにも落ちてきていた。

 

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山かげ亭での制作作業。芳樟袋に説明書きを添えてパッケージ。

 

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芳樟袋に樟の葉っぱを入れています。

 

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刺繍糸できっちり口を閉じて形を整えます。

 

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このあと、こより(タグ)を結んだら完成です。一つ一つに丁寧に春を包んでいます。


くすかき六日目。2つの芽吹き。

くすかき六日目。6:30〜〈日々のくすかき〉(大人18人、子供9人)。早朝の境内に集まった人数は総勢27人。賑やかな雰囲気で朝のくすかきが行われた。

 

12回目となる〈くすかき〉だが、毎年どんな年になるか誰にも分からない。樟の落葉のタイミングや天候といった自然現象としての要素。そして、どんな人が集うか?毎年参加の人、初めての人、今年は来られない人といった人的要素。それらの絶妙な関係が会期3週間の物語を紡ぎ出す。

 

そんな中で、毎年参加している大人たちの楽しみの一つに「芽吹き度」という考え方がある。樟若葉が芽吹くのに重ねて、人の成長をそう言っている。特に子供たちに多く現れるのだが、会期中のこの3週間の間に目覚ましく意識や行動の変化が現れ大きく成長する人がいる。まさに樟若葉が芽吹くように一気に開花する様には感動する。

 

現場に来てもフラフラとしていただけだったのに急に頑張りだしたり、指示を出されるまで動けなかった人が自分で考えて動けるようになったり、縞模様や掻き山の形にこだわりを持つようになったり、初めての人や困っている人がいたら声がかけられるようになったり、その変化は人それぞれなのだが、“芽吹いている”というのは、日々参加してさえいれば誰もが気がつけるくらいはっきりと分かる。なぜそんなことが起きるのかは分からない、樟若葉に感化されるのだろうか?

 

なので時々こんな会話があったりする。

 

「今年の〇〇くんは、ちょっときてるんじゃないの?」

「やっぱり、そうだよね。芽吹きつつあるよね」

 

また逆に「今年は〇〇くんが芽吹くんじゃない?」「いいかもね」なんて期待をしてみると、以外にも翌日から来なくなったりといったこともある(笑)

 

大なり小なりみんなそれぞれの芽吹きはあるのだが、そんな中でも一番の芽吹き度だった人が、その年の“年男”のようなイメージで、最終日の〈くすのかきあげ〉で「舟当番」という大役を担う。今年の香りを天に届けるという役割である。毎年「今年は〇〇くん(ちゃん)の年やったね」と自然に決まる。

 

今年は、この3週間でどんな“芽吹き”が見られるのか楽しみである。見上げて気づく樟若葉の芽吹きと、協働しながら気づく人の芽吹き、2つの芽吹きが見逃せない。

 

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今年は誰の年になるのか

 

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それは誰にも分からない

 

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大人だって芽吹くんです

 

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美しい光の朝でした

 

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太宰府天満宮の案内所では様々なお土産と一緒に、くすかき関連の品が販売されています。春限定商品なので季節のお土産として手にとっていただけたら幸いです。収益はプロジェクトの運営資金とさせていただきますのでご協力のほどよろしくお願いします。

 

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芳樟袋は樟の葉の入った匂い袋。生地は中川政七商店さんに、ご提供いただいております。手ぬぐいは福田屋染物店に染めてもらっております。

 

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太宰府天満宮の境内で管理されている全51本の樟。その葉にはそれぞれ色や形に微妙な違いがあることに気づき、一枚ずつ描いた原画を元に、注染という技法で制作された手ぬぐいです。カラーテーマは常若(とこわか)。千年生きる樟の木が今年も若葉を芽吹かせる様子から、いつまでも若々しい樟の葉をイメージした緑色にしました。


くすかき五日目。くすかき参加カードのデザインは当時12才。

くすかき五日目。6:30〜〈日々のくすかき〉(大人18人、子供8人)、15:00-17:00〈制作作業〉(大人4人、子供0人)が行われた。

 

くすかきにはこれまで12回やってきた中で、試行錯誤し改良を加えながら、現在の形に落ち着いたものがいくつかある。そのうちの一つが〈くすかき参加カード〉である。

 

ラジオ体操のようなイメージで、参加した日にカードに葉っぱの形をしたハンコが押される。葉っぱハンコをたくさん集めた人は、最終日の直会で表彰され、ご褒美のお菓子がもらえるといったのが恒例となっている(※去年はコロナで直会も表彰式もできなかった)。

 

歴代のデザインを振り返ると、最初は四角いカレンダー型だったり、樟の木の形に葉っぱが増えていく樟の木型だったりと、いくつかあった。

 

それが今から4年前の2017年に、春から新中学生になる米湊咲希さん(当時12才)がデザインした松葉ほうき型が、非常に評判がよく、何より〈くすかき〉らしいということで定番となった。

 

高校生になった咲希ちゃんは吹奏楽部の活動などで忙しいが、時間をつくって参加してくれて、昨日の朝も顔を見せてくれた。

 

今年初めて参加する人にも、やはりこのデザインは評判が良い。松葉ほうきを使って葉っぱを集める〈くすかき〉そのものがデザインに落とし込まれている。あらためて12才の才能に驚かされる。

 

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今朝も寒くない。落葉は多い。

 

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26人と葉っぱの量に対して人手に余裕があると、こうして柵を出て広く〈くすかき〉ができる。

 

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2017年に当時12才の咲希ちゃんがデザインした松葉ほうき型〈くすかき参加カード〉。参加すると葉っぱが増えていきます。みかちゃんはカードを自分でアレンジして、名前、ハート、葉っぱのイラストを加えてあります。

 

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今朝も最後に縞模様を入れて、次の葉っぱが落ちてくる場所を整えます。

 

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若葉がだいぶ出てきました。濃い緑が去年の若葉でこれから落ちてきます。

 

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制作チームは、樟香舟(樟脳を入れるパッケージ)を各自つくったものを持ち寄ってくれました。

 

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芳樟袋(樟葉の入った匂い袋)を説明書きを同封し、祝儀型パッケージに包んでいます。

 

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祝儀型パッケージに包んで完成。太宰府天満宮の案内所と宝物殿で春限定商品として販売しています。季節のお土産にぜひ手にとってみてください。売り上げはプロジェクト運営資金とさせていただきますのでご協力のほどお願いします。

 

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樟香舟に使う和紙に、くすかきハンコを一枚ずつ押していきます。