瀬戸内仕様の胃袋

沙弥島滞在3日目。今日は、昨日の夕方に現地入りしたプロジェクトスタッフの塩野谷くんと飯高さんと3人で、そらあみで使用する編み紐の染色作業を行った。前回の「そらあみ-浅草神社-」でも2人は一緒だったので段取りはバッチリ。チームワーク良く作業は進んだ。   鍋に湯を沸かし、染料を入れ、その中で (続きを読む

お宮との距離感

現場入りしてからずっと浅草神社の皆さんはとても協力的で、良好な関係だったのだが、ここ数日でお宮との距離感が、ぐっと近づいたのを感じることができるうれしい出来事がいくつか起きた。   まずは、神主の池田さんが、お休みの日にプライベートで網を編みに来てくれ、夜には鷲神社ではじまった酉の市(おか (続きを読む

東京でのプロジェクト生活

昨日に比べてずいぶんと冷え込んだ一日となった。この時期の屋外での作業は、風が出るとかなり体温が奪われ、逆に陽が当たるとかなり暖かくなる。今日はその両方が繰り返しやってきた。自分の仕事のやり方は1つの土地へ1ヶ月程度の長期滞在をするケースが多い。体あってのプロジェクトである。まずは体調管理が大切である (続きを読む

1400年の物語のその先のお話

細長く編み進めてきた網がどれも2m近くまで伸びてきたので、昨日の夕方に隣同士を編み合わせて、1枚の網の状態にした。それまではロープにカラフルな色の帯がぶら下がっているだけだったので、遠くから見たら網には見えていなかった。網なので当然広げると網の目が出てくる。そして網のむこうの風景を網と重ね合わせて眺 (続きを読む

土地への挨拶

昨日は深夜遅くまで編み紐を染める作業を行った。染める作業が終わり、再び浅草神社へ移動し、染め終わったばかりの赤と黄色の2色の編み紐を干し、解散。家に着いたのは1時をまわっていた。   今日は、染めた編み紐の乾き待ち時間も必要だったので、午後から“そらあみ”スタート。浅草神社に着いて、まず最 (続きを読む

“そらあみ”を介して場を開く

今日で三宅島滞在(全20日間)の折り返し日。10月1日に東京を出港し、2日に三宅島入り、“そらあみ”は21日の完成を目指している。そして翌日22日には島を離れる予定である。残り10日。なんだか焦りがある。網を完成させる焦りではなく、島の人と向き合えているのか、そらあみを見てもらえるのか、関わってもら (続きを読む

土地に飛び込む

朝9時、クニさん登場。昨日雨だったので三宅島大学本校舎内で編んだ網を阿古漁港の中桟橋に設置してある“そらあみ”に一緒につなげに行った。そらあみ体験講座に参加してくれた田中さんや、浅井さん、浅井さんの友人も駆けつけて来てくれた。ああだこうだと言いながら、皆で作業をしていると、いつのまにか漁師さんが集ま (続きを読む

7時の電話

朝7時、電話が鳴った。昨日、港で会ったキタガワさんからだった「台風で雨だし、動けないから、網編むぞ。そっちに場所あるか?」「え?え?あ、はい。場所あります」。何の約束もしていなかったので、実はこの電話で起きたのだが、8時には網を編んでいた。   さらに、キタガワさんは地元の網漁師の78歳の (続きを読む