1400年の物語のその先のお話

細長く編み進めてきた網がどれも2m近くまで伸びてきたので、昨日の夕方に隣同士を編み合わせて、1枚の網の状態にした。それまではロープにカラフルな色の帯がぶら下がっているだけだったので、遠くから見たら網には見えていなかった。網なので当然広げると網の目が出てくる。そして網のむこうの風景を網と重ね合わせて眺 (続きを読む

所作と所以

朝起きると、曇りガラスの窓の向こうに青空があるのが分かった。思わず窓を開ける。ビュー!っと風が吹き込んできた。まだ、台風の吹き返しが残っているようである。しかし、思ったよりも台風は早く通過したようで、朝から空は真っ青で清々しい。風さえ治まれば最高の天気である。   午前中は室内作業をし、風 (続きを読む

網を編む理由

「坪田地区に、毎日、網を編んでいる人がいる」そんな話を聞いた。これは会いに行かなくては。そらあみづくり体験講座の開始時間前までに戻って来られるよう、朝一番で会いに行った。   その方は坪田地区にある製材所にいるという。車を走らせて約15分、製材所を発見。車を停め敷地内を歩く。木造の平屋が敷 (続きを読む

師匠との再会

今日はうれしい再会があった。朝10時、自分に網の編み方を教えてくれた、言わば師匠である“じい”がそらあみを見にきてくれたのだ。この人との出会いがなければ“そらあみ”は生まれなかった。   出会いは去年の6月に遡る。三宅島大学のリサーチメンバーの1人として一週間ほど島に滞在した。その時、島の (続きを読む

“そらあみ”を介して場を開く

今日で三宅島滞在(全20日間)の折り返し日。10月1日に東京を出港し、2日に三宅島入り、“そらあみ”は21日の完成を目指している。そして翌日22日には島を離れる予定である。残り10日。なんだか焦りがある。網を完成させる焦りではなく、島の人と向き合えているのか、そらあみを見てもらえるのか、関わってもら (続きを読む

編む個性

今日は1日雨だったので、三宅島大学本校舎(御蔵島会館)で網を編んだ。午後からクニさんも編みに来てくれた。三宅島の動きとしては、小中学校合同の運動会の予定だったのだが雨で翌日に延期となったため、時間ができた小学生やお母さん、先生などもちらほらと顔を出してくださり、何人かの島の人と知り合いつつ網の編み方 (続きを読む