太宰府→氷見へ

太宰府19日目。くすかき12日目。朝6時半からの朝のくすかきをして、富山県の氷見へ展示設営のため移動。

17日の夜に太宰府にもどります。

 

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自前の地下足袋で朝のくすかき。くすかきは足の裏で大地をつかむ地下足袋がベストチョイスです。実はスタッフも地下足袋なのです。

 

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目立てをするための大きな松葉ほうき。一般のものと比べるとこんなに大きさが違います。

 

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大松葉ほうきで天神広場を目立てしました。重い。そして、扱いが難しい。普通の松葉ほうきとは別の道具といった印象。でも存在感は抜群です。

 

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今日の掻き山。


空間を引継ぐということ

太宰府19日目。くすかき11日目。雨が降ったり、晴れたり、あられが降ったり、空が落ち着かない1日だった。

 

最近、朝のくすかきをしながら2人のことを考えていた。森禰宜さんと馬場禰宜さんだ。自分がはじめて太宰府天満宮に来た2006年も、くすかきをはじめた2010年も、大きな松葉ほうきを2本使って、2人が阿吽の呼吸で天神広場を毎朝整えている風景があった。ずっとずっと長い時間、天神広場は彼らが美しく場をつくってきた。

 

くすかきでは、次なる落葉が落ちてくる場をつくるために掻くという発想も、どこかあのお2人の姿から当時の自分は影響を受けたように思う。今は馬場禰宜さんはお亡くなりになられ、森禰宜さんは高齢ということもあり、世代交代となった。そんなタイミングでくすかきが天神広場ではじまったということもあり、お2人からはいつも厳しくも優しく、くすかきを応援してきてもらった。なので、天神広場を毎朝くすかきする時に、どこかで2人の存在を感じていた。

 

そんなことを考えていた今朝、天神広場で天満宮幼稚園の先生方の記念撮影があった。そこには宮司さんをはじめたくさんの神職の方もおり、その中に、森禰宜さんの姿もあった。今朝もくすかきは朝6時半から行っていたので天神広場は美しく場が作られていた。森禰宜さんはそのことに当然気が付かれたのだろう。記念撮影が終わったら自分達が作業している方へ来てくれた。

 

森禰宜さん「その大きな松葉ほうきは使ってるの?」

五十嵐「いえ、まだ使いこなせるかどうか、、、」

森禰宜さん「2本使って、こうしてやるんだよ。筋肉がけっこう必要だけどね。おれがやってるの見てただろ?」

五十嵐「はい。見てました」

 

これは、“大きな松葉ほうきを使ってやってみろ”という意味だと理解した。嬉しかった。免許皆伝の達人から、奥義の特訓許可が下りたような気分だった。くすかきの期間中のみではあるが、この6年間、毎朝ちゃんとやっているのを、どこかで見ていてくれたのだ。

 

そして、たまたま今日が記念撮影で朝に天神広場に来た。ほんと、たまたまだったと思う。でも毎日ちゃんとやっていて良かったと心から思った。

 

森禰宜さんや馬場禰宜さんのように一年間通してというわけにはいかないが、少なくとも樟の葉が落ちてくる頃のくすかき期間中は、この天神広場の場を毎朝つくるという意志が、伝わったように思えた。

6年かかった。日々あたりまえのように場をつくる。その覚悟は積み重ねることでしか信頼を得ることはできない。天神広場の空間を引継いだとは、まだまだとても言えないが、そのスタートラインには立てたような気がした。

 

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朝6時過ぎ。待っている人がいます。

 

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樟の葉を掻くことの先に、場を整えるということがある。

 

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天神広場と入園式。

 

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案内所にて、くすかきグッズ絶賛発売中!期間限定の太宰府限定!

 

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突然のあられと雨の後、いきなり晴。水たまりに空が写っています。


遠くにまた会いたい人ができる幸せ

太宰府17日目。くすかき9日目。快晴。6時半からの朝のくすかき。10時〜15時のくすのこうたき。16時からの夕方のくすかき。今日は日曜日。昨日に引き続き、1日まるまるくすかきDAYだった。

 

週末ということもあって、各地から人が集った1日だった。千葉県から高橋家(子ども2人の4人家族)、別府から江藤夫妻と太宰府に住む孫2人、北九州から1人。そして、地元太宰府のみんな。

 

くすかきにはいろんな世代が参加するが、親子参加がけっこう多い。その中でも小学生と30〜40代の親といった組み合わせが多い印象である。くすかきでは基本的には大人も子どもも同じことをする。もしくは、それぞれの身体や経験に見合ったできることをする。そして、自分で役割をみつけ、この場に自分で自分の居場所をつくる。なので、その時に集った人によって、くすかきは形づくられる。毎日、音楽で言うセッションをしているような感覚がある。美しい音色を奏でたり、リズムがバラバラだったり、いろいろあるから飽きることはない。集った人が互いの音やリズムを出し合っているのだ。

 

そんな音やリズムに例えた、“その人らしさ”というのは、1人1人の行動を見ているととっても興味深い。場で行われることが基本的に単純なので大人の人も、あの人は小さい時もこうだったのだろうな、とか想像しやすい。そして、特に子どもは、はっきりとそのらしさが現れる。

 

黙々とくすかきし、冷静で全体を見て行動できる人。

友だちがいると話に夢中になる人。

話ながらもできる人。

くすかきに来るけど遊んでいる人。

緊張してなかなか話しかけれない人。

誰も気が付かないことに気が付く人。

誰かの手伝いをかって出る人。

いつのまにか来て、いつのまにか帰ってしまう人。

けんかになる人。

泣く人。

笑う人。

走る人。

帰りたくない人。

 

千葉から来た少年は、最初なかなか太宰府の同世代と馴染めなかった。そりゃ今日の今日で当然である。少年は静かにまわりを観察し、少しだけ大きな人にきっかけをつくってもらいながらも、自分で自分の居場所をつくっていった。

 

気が付くと、太宰府の2人の少年と一緒に3人で、薪を抱えて山から降りてきていた。

 

ずいぶん勇気がいったことだろう。毎日来ている地元太宰府の少年に対して、千葉から来たはじめての少年は完全にアウェーの環境。でも、自分なりの方法で、自分のらしさを相手に向かって出すことで、自らの力で乗り越えたのだ。

 

このことはいくつになっても変わらない。誰かと出会うということは勇気のいることである。でも自分を伝える勇気が出せれば、また会っていっしょに時間を過ごしたい人ができる。

 

彼ら少年があの年齢で、遠くに会いたい人ができたのなら、こんなに幸せなことはないだろう。

 

いつの日か、また樟の木の下で、「あれ?どこかで会ったよね?」「もしかして、くすかき?、、、」なんて未来の会話を想像する。

 

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千葉から高橋家の参加。早朝6時半に千葉の人が太宰府の境内で家族で樟の葉を掻いている。

 

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今年で6年目のベテランです。前歯が抜けて、爪の折れた松葉ほうきと自分を重ねる上等テクニック(笑)

 

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くすのこうたきで樟脳を取り出す葉っぱは編み袋に入れるようになりました。なんと編んでつくりました!

 

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昨日の水蒸気蒸留で取り出した樟脳を回収。

 

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けっこうな量です。平均以上とれました。

 

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こっちはわらびが採れました(笑)

 

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太宰府の少年が、千葉の少年に教える。

 

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みんなでお昼ご飯。

 

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葉っぱを芳樟袋に詰めます。


おみくじの色も樟若葉

太宰府16日目。くすかき8日目。快晴。6時半からの朝のくすかき。10時〜15時のくすのこうたき。16時からの夕方のくすかき。今日は土曜日なので、1日まるまるくすかきDAYだった。

 

朝8時半。御本殿へ朝拝に行くと、おみくじの色が目に止まった。薄い若葉色をしている。近づいて眺めていると、管理員の田村さんが話しかけてきてくれた。

 

五十嵐「この薄い緑色したおみくじって、樟若葉の色なんですかね?」

田村さん「そう。季節ごとに色が変わるとよ。」

五十嵐「きれいなものですね」

田村さん「ちょっと、ほら、これよく見てみて、色が微妙に違うっちゃんね」

五十嵐「ほんとですね。ちょっと緑が薄いのと、濃いのと、ありますね」

田村さん「おみくじのつくっているところが違うのか、よう分からんけど、ほら、実際の樟の葉っぱも、薄いとことか、濃い所とかあるもんね(樟の木を指差し眺める)」

五十嵐「ほんとですね」

 

おみくじの色を季節ごとに楽しむ太宰府天満宮もすごいが、微妙なおみくじの色の違いに気が付き、そこから実際の樟の葉を観察して共通点を見つけだす田村さんもすごい。四季の移り変わりや、色の変化など、本当によくまわりの微細な変化を、自然に感じているのだ。

 

確かに自分も、くすかきの時期は、植物の微細な変化に意識を自然とはたらかせていることに気が付く。春という季節が特に分かりやすくその変化を楽しませてくれる。

 

毎年、太宰府入りする3月末は梅が終わり、桜が満開となる。桜が散る頃には樟の葉がどんどん落ちてくるようになり、梅の木は小さな葉を出しはじめ、追いかけるように桜も葉桜となる。やがてタケノコが出はじめ、樟の木が葉とともに枝を落とすようになり、次にツツジ、フジと咲きはじめる。その頃になると、樟の木はほとんど全体が若葉色に輝きだす。そして太宰府を離れる5月初めには、太宰府は初夏の青空と燃えるような緑に包まれる。

 

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広い天神広場を方向性を持って掻く。波が寄せたような風景が広がる。

 

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朝のくすかきを終えた天神広場。どこまでも広がる松葉ほうきの縞模様が朝日を浴びて輝く姿は大海原を想起させる。

 

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朝日は掻き山のむこうからあがる

 

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今日の掻き山。

 

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樟若葉色のおみくじ

 

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微妙な色の違い

 

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こんな箱に入っています

 

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くすのこうたき(水蒸気蒸留して樟脳を取り出す)。葉っぱを細かく砕いています。

 

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薪を割って、竃に焼べ、湯を沸かし、水蒸気の熱で葉っぱから樟脳を取り出します。

 

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待ち時間は、芳樟袋に樟の葉っぱを1枚1枚大きさや形を選んでいれていきます。一袋に約20枚入ります。


一年間、待っていたという電話

太宰府15日目。くすかき7日目。今日は朝から1日雨。朝と夕の《くすかき》はできなかった。日中は鬼すべ堂で、非公式の「くすのこうたき」(=樟脳づくり)を行った。実は毎年、平日にこうして時折樟脳づくりを外向けではなく、内々でしている。公には会期中の土日で全5回行うのだが、失敗したり、収穫量が十分でない可能性があるので、量を確保する保険としてやっているのだ。

 

夕方、樟脳づくりを終え、滞在先の山かげ亭に到着すると、電話が鳴った。北九州からの電話だった。声色と話し方で年輩の女性だということが想像できた。丁寧で優しそうな声だった。

 

内容は、《くすかき》に参加しようと思っているものなのですが、、、。去年も寄付をしたいと思ったのですが、チラシを見て知った時にはもう会期が終わってしまっていて、、、。今年こそは参加して、寄付もしようって思って、ずっと待っていたんです。でも北九州は太宰府からは離れているし、週末の「くすのこうたき」と「夕方のくすかき」くらいにしか参加できなさそうなのですが、、、行ってもいいですか。というものだった。

 

もちろん歓迎である。一年間待っていてくれたなんて!!!しかも北九州の方が!!!素直に嬉しい。

 

毎年、《くすかき》には遠くからの参加者も訪れる。土日を利用して数日滞在して《くすかき》に参加して、太宰府や福岡を観光していく。朝の《くすかき》は早朝6時半からだが7時には終わる。その後は時間を有効に使えるというわけだ。今年もすでに、鳥取、千葉といった遠方からの家族参加があった。

 

観光とは違う土地への入口として《くすかき》は機能している。

 

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雨の天神広場と樟。


若葉のように日々変化していく子どもたち

太宰府14日目。くすかき6日目。快晴。青空が広がり、温かく清々しい1日だった。朝の《くすかき》はさすがに長袖だったが、夕方の《くすかき》で再会した時には、小学生たちの多くは半袖だった。

 

彼らを見ていると、その存在は樟若葉と重なって見える。毎朝の光を浴び、薄い葉は朝日を透過し輝いて見え、昨日よりも確実に葉を大きく広げ成長していく。昨日伝えた《くすかき》のチームワークは今日にはできるようになって、自らの意志で友だちを誘ったり、くすかきカード(参加日ごとにスタンプを押す)のデザインを自分でしたり、《くすかき》の歌や踊りをつくって楽しんでいる。昨日と今日とでは、まるで別人のようにすら感じる時がある。

 

彼らには、若葉と同じように、1人1人違った才能の光を感じる。この光が大きく成長していく姿こそ、千年生きる樟の木から学んでいることなのだろう。

 

《くすかき》を通して、ここで作ろうと挑戦していることは、樟の落ち葉を広げかつて存在した千年樟を思い起こしたり、樟の落ち葉から1年の記憶を宿した香りを取り出し結晶化したりといった意味で、過去を集め、その過去から浮かび上がってくる様々な知恵や才能といった、かつて生きた命の輝きといった意味での光の結晶を、今を生きる我々が受け止め、これからを生きる彼らへ受け渡していくこと。

 

未来をつくるということは、こういうことなのだと考える。

 

夕方の《くすかき》後、少年達は境内の天神広場で野球をはじめた。その風景はかつての天満宮の姿を思い起こさせるものだという。ここが地元でお宮を遊び場として育った神主さんの中には、「自分らが子どもの頃は、よう境内で遊んどったけど、最近はお宮の雰囲気も変わったし、子どもの声が聞こえんで好かん」という声もあった。

 

ここ数日の夕方は、同じその場所に彼らの元気な声が響いている。

 

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チームワークが全体に出てきました。

 

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朝日を浴び、光り輝く樟若葉。

 

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掻き山の大きさも落ち着きました。

 

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夕方のくすかき。葉っぱ集めから場づくりに成長。

 

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葉っぱ以外の枝などを分別。

 

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「ピッチャー投げました!」「打ったー!!!!!」。境内に響く元気な声。


寒の戻り

太宰府13日目。くすかき5日目。今日からグッと寒くなった。3月27日に太宰府入りしてから、今年はどうも温かいなぁ。このまま夏になるのかなぁ?と違和感を感じていたのだが、やっと《くすかき》らしい寒さになった。この冷え込みが《くすかき》の感じである。

 

葉っぱの落葉も、寒さの影響で一時ストップ。朝の《くすかき》ではリズムとチームワークが良くなり、落葉の量も少なかったので、ほぼ目標の7時に終えることができた。なんとなくだが、落葉も掻き手もやっといつものペースになったような気がする。

 

数日前から小学校がはじまり、朝の《くすかき》が7時に終了すると、「いってきまーす!」「いってらっしゃーい!」でお別れする。

 

小学生達は、学校に《くすかき》チラシを貼る!と言って、自ら宣伝をはじめてくれた。

 

小5「だって、全校生徒が《くすかき》に来たら楽しいやん」

小5「もっといっぱいの人に《くすかき》知ってほしいし」

小2「全校生徒は無理やろ。来たらたいへんやし」

大人「以外と冷静やね」

みんな「(笑)」

 

朝起きて、境内に行く。年齢に関係なく、皆で千年生きる樟の杜で、今朝の太陽迎え、今朝落ちてきた樟の葉と向き合い、1日をはじめる。この朝のむこうとこっちに千年という時間がある。

 

今、われわれは千年後の日常をつくっている。

 

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昨日の夕方の成果。チームワークあり。

 

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くすかきカードにスタンプ押しまーす!

 

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各自、会社へ、学校へ。「いってらっしゃーい」「いってきまーす」でお別れです。

 

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やっぱり朝が美しい。

 

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くすかき後の天神広場。一定方向の縞模様がどこまでも気持よく広がっている。


20分オーバー

太宰府12日目。くすかき4日目。昨日は月曜日だったので《くすかき》定休日。今朝の6時半の《くすかき》から再開。

 

一昨日に引き続き、1年ぶりということもあり、樟の葉を掻くのも久しぶりで、皆、《くすかき》がどんなだったか身体の記憶がまだよみがえっていない感じ。素直に再会が楽しく、会話がはずむ。結果、朝の《くすかき》は20分オーバー。

 

まだまだみんなの足並みは揃わず、無駄も多く、チームワークはバラバラ。これから時間をかけて一体感が出てくるはず。

 

しかし、4日目にしてこの掻き山の大きさ、、、。最終日まで、まだ先はある。葉っぱが集まりすぎないだろうか、、、。ちょっと心配になったりする。

 

夕方4時からの《くすかき》に、放課後の小学生達が来てくれた。朝6時半からも来ている、いわゆる《くすかき》少年世代の中心的男子たちだ。エネルギーは溢れている。が、拡散している(笑)。そして、《くすかき》は楽しいが、1年経って、どんなだったか忘れている感じだったので、葉っぱの動かし方、地面の仕切り方、チームワークなどを伝えた。明日の朝に期待。

 

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樟脳、無事に回収できました!平均的な量です。

 

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お宮の案内所と宝物殿にて、くすかき芳樟袋とくすかき手ぬぐいの販売開始。

 

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掻き山と樟。

 

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チームワークなし。

 

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チームワークあり。

 

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会期4日目にしてこの大きさは、、、。去年の最終日くらいはあるぞ。


朝のくすかき初日。気持ちで掻く。

太宰府10日目。くすかき2日目。昨日が松葉ほうきつくりだったので、「日々のくすかき(朝6時半〜・夕4時〜)」は今日が初日。いよいよ掻きはじめといったところだ。ところが、朝起きてカーテンを開けると、空が薄暗く、霧雨が降っていた。うーむ、、、。微妙な天気である。いちおう小雨決行ではあるのだが、雨で《くすかき》をすると砂が葉っぱに絡まって“ドロかき”になってしまう、、、。判断に難しい天候だった。朝6時の時点で少し悩んだが、これはもう現場に行ってみないと分からないということで、時間通り6時すぎに、お宮の天神広場へ、、、。

 

朝6時過ぎの雨の境内には、ほとんど人はいない。ところが、1人、また1人とやってくるではないか、掻き手たちが!!!

 

「おはよ〜っす」

「今日はどがんやろかと思いよったけど、初日やからね」

「おはようございまーす」

「微妙な天気やね。どうします?」

 

といった感じで、気が付くと6時半前には既に5人。そして、その後も続々と人が集い20人ほどになった。これで《くすかき》しないってわけにはいかんでしょう。初日の朝6時半に集ったみんなの熱い想いがそこに感じた。こうして朝の樟の杜で再会するのは1年ぶり。みなこの日を楽しみにしてくれていたのだ。まさか初日にしてこんなにたくさんの人が、しかも6時半に集まるとは!!!面白い。

 

その熱い気持が境内広くの落葉を掻き過ぎて、結果、分別して掻き山に全て積み終えるまで2時間もかかってしまった。完全に気持ちが前のめり過ぎたということである。日曜日ということで時間と気持に余裕があったとはいえ、本来は6時半にスタートして7時には終える30分一本勝負が定番。雨の影響で葉っぱが多かったのと、初日で気持がありすぎて広く掻き過ぎたのと、久々の再会でついつい会話がはずんだのと、1年ぶりでまだまだ足並みというか呼吸というかチームワークがバラバラだったのとが重なった結果である。

 

でも、これは去年には感じられなかったことである。みんなのモチベーションやチームワークは去年(早朝は去年実験的にはじめたもので、今年からメインとなった)があったからはじめて比較できる。これから日に日に、チームワークは良くなっていくだろう。その足並みや呼吸やチームワークが最終日の「くすのかきあげ」に向けて、徐々にそろっていくのがこれからの毎朝の楽しみである。

 

今年はどんな《くすかき》になるのか?参加者1人1人にとっての《くすかき》があり、その1人1人の《くすかき》が集まって、今年の《くすかき》となる。今年で6年目の人から、今年はじめての人まで、《くすかき》はじまりました!

 

誰かが言った。「今年の葉っぱは赤い気がする」

また誰かが言った。「確かにそうやね。去年よりも全体的に赤みが多いね」

またまた誰かが言った。「急にあったかくなったからかね?ずっと寒くて今年の梅は長かった。そんで桜がいっきに咲いて、もう終わるやろ」

またまたまた誰かが言った。「樟もいっきにどーんと葉っぱが落ちて、あとは落ち着きそうやね」

またまたまたまた誰か言った。「初日にしては掻き山がでかいよね。去年の最終日くらいあるんやないと?」

 

その後、10時〜15時で「くすのこうたき」で樟脳づくり。16時から夕方のくすかきといった1日でした。

 

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朝6時半前にすでに到着しております。

 

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今年はじめて参加する親子。

 

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一年待った。その気持で掻きます!

 

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焼き芋好きです。これから竃で焼いて、みんなで食べまーす。

 

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きれいに割れるとスッキリ!!!そして止まらない(笑)

 

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春の知らせが届きました。採れたてのタケノコを皮ごと焼くとイカ焼の匂いがすることを発見。美味しかった。

 

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お地蔵さんか何かに水をかけるように、冷却装置を丁寧に冷やしてくださいました。

 

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樟の葉でできたアクセサリー。

 

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樟脳づくりの横では、芳樟袋の葉っぱ詰めもやってます。

 

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火力が上がったので男性総出で冷却中。

 

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夕方のくすかき。観光客の注目の的。

 

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掻き山はずいぶん大きくなりました。まだ2日目だと思うと大きすぎ。


大量の落ち葉掻き→樟脳回収→松葉ほうきづくり→掻き山づくり

太宰府9日目。くすかき初日。朝8時お宮へ、昨日の春の嵐でものすごい量の樟の葉が落ちてきていた。これほどの量の葉っぱを時間内に全て1つの掻き山にまとめることは、今の人数では到底できないので、9時まで約1時間かけて、いくつもの小さな山にまとめた。その後、鬼すべ堂へ移動し、昨日の水蒸気蒸留装置試運転で抽出した樟脳を回収(それなりの量の樟脳が回収できたので一安心)。そして、10時に宝物殿地下1階講義室へ移動し「松葉ほうきづくり」のための会場設営を行い。11時過ぎに松葉ほうきづくりの指導にきてくれた職人の原口さん夫妻をお迎えし、材料と道具を会場に搬入し、昼食を食べ、13時から15時まで松葉ほうきづくりを行い。16時から19時まで、3時間かけて朝にまとめきれなかった大量の樟の葉を1つの掻き山にまとめた。本当にハードワークな初日となった。

 

《くすかき》は「松葉ほうきづくり」からはじまる。

 

松葉ほうきは、落葉を掻く竹で作られた道具。大きな熊手のような形をしている。毎年初日は、みんなで今年使う自分の松葉ほうきをつくるのが《くすかき》のならわしとなっている。

 

太宰府天満宮の松葉ほうきを年間200〜300本制作されている職人の原口さんを毎年お招きしている。松葉ほうきを作って60年の大ベテランでもうすぐ80才。奥さんも共に仕事をしてきて50年のベテランだ。毎年、制作の指導お願いする電話では、方言が強く、いつも会話には苦労するのだが、

 

五十嵐「今年も、松葉ほうきづくり、よろしくお願いします!」

原口さん「命の続くかぎり、やらせていただきます!」

 

と、本当にうれしい言葉をいただけた。

 

原口さんと松葉ほうきづくりのワークショップは今年でもう5回目。いうまでもなく良い雰囲気で場と時間と松葉ほうきがみんなの手で作られていった。

 

こうして、毎年松葉ほうきをつくっていくと、くすかきで管理する松葉ほうきも増える。全て物置にしまっておくのだが、1年経つと柄の部分が虫に食べられて、小さな穴がいくつも空いて壊れやすくなっている。対策をしたいと思い、原口さんに聞いてみたところ、その虫は物置に入れてから付いたのではなく、そもそも竹の中に入っているということだった。原口さんの話では、竹の立つ頃(タケノコの出てくる頃)である2月〜5月は虫が入るので竹を切るのは良くない。8月〜12月までに切って材料にするのが良い。ということだっだ。そして、「自分はこんなんしか作ってこなんだから、こんなことしか知らんからね」と言う。

 

自分を含め多くの人が、いつ竹を切るべきか知らない。

 

原口さんの後継者はいない。理由は、中国製の安く品質の悪いものが入ってきて、ほうきを作っても食っていけないということだ。このままいくと、この美しい松葉ほうきを作れる人がいなくなり、竹をいつ切れば良いかを知っている人もいなくなる。

 

「また来春!」と約束して原口さんは帰っていった。

 

1年ごとに世代交代する樟の葉のように、若い世代が育たないと、世代交代はうまくいかない。つないでいくことの危機感と難しさを考える。

 

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春の嵐の翌日は、落葉がたいへんなことになっております。

 

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鳥取から参加のキモトさんと葉ちゃん。

 

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新芽が出ています!光ってる!

 

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神主さんも巫女さんんも、皆さん総出で落葉掻き。

 

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冷却タンクの内壁。樟脳採れましたー!!!

 

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松葉ほうきづくり開始。職人さんの手先に注目!!!

 

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自分で考えて、友だちに教えて、、、。自分の松葉ほうきが形になっていく。

 

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きれいに広がりました。

 

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完成!これで明日から自分の松葉ほうきで《くすかき》はじめます!!!

 

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最後は恒例の記念写真。