目に見えないものの力と向き合う

太宰府滞在24日目。くすかき10日目。気持の良い晴天。6時半からの早朝くすかきへ行くと、昨日の雨と強風の影響で大量の葉っぱが柵の付け根に寄せられており、掻き山も圧縮されたかのように一回り小さくなって表面がツルッとなっていた。   樟の木は落ちかけの葉が全て落ちたので、散髪にいったかのような (続きを読む

樟の葉を掻くこと=縞模様を描くこと=大海原をつくること

太宰府滞在21日目。くすかき7日目。晴天。朝から温かく落葉が止まらない。掻いても掻いても落ち葉が落ちて来る。会期中盤を迎える前に掻き山(樟の葉の山)は去年の後半と同じくらいのサイズ感になっているような気がする。やはり今年は温かく落葉が早い。若葉もかなり大きく育ち、樟の木の印象はすっかり若葉に入れ代わ (続きを読む

手間がなくなることは楽しみを失うこと

太宰府滞在20日目。くすかき6日目。晴天。落葉真っ盛り。早朝のくすかきを終えて、天神まで移動し西日本リビング新聞社の朝礼にて「くすかき」のプレゼン。いくつか用事を済ませて太宰府にもどって夕方のくすかきを行うといった1日だった。   西日本リビング新聞社でプレゼンをするきっかけは、8年前から (続きを読む

落ち葉はあくまで落ち葉である

太宰府滞在13日目。くすかき2日前。昨日、雨が恋しいとこの日記に書いたのだが、夕方、風が吹いたと思ったら、突然雨が降りだし正直困った。降るなら朝からちゃんと降ってほしい、それが本音である。   今年は温かいとさんざんっぱら言っていたのだが、ここに来て、ちゃんと寒い。いや、かなり寒い。そう、 (続きを読む

漁師言葉は2つの視点から生まれる

沙弥島滞在31日目。今日は午前中に市政モニターの方々へ向けての作品説明。午後からは、前回、自分が設定した網の高さが足らない(高さ5mの網を編むにしても、吊って横に網目を開くと、全体が上に引き上げられ、4m程度になってしまう)ことを発見する運びとなった瀬居島の西浦へ、中2日で向かった。   (続きを読む

塩飽諸島は岩との出会い

沙弥島滞在27日目。今日は滞在先である沙弥島の海の家で一日事務作業。27日間休みなしで動いていると、さすがに疲れが溜まってきている。   そこで、つい先日、坂出市の副市長さんの紹介で岩盤浴へ行き、1時間ほど温かな石の上で汗をかきリフレッシュ。そこでは天照石という石を使っているそうだ。神話の (続きを読む

こんぴら参りと代参

沙弥島滞在17日目。今日は、これまでに編まれた全ての網を広げ、網の総量を計算し、不足分の編み紐を追加発注した。計算すると、全体の8〜9割近い面積が編まれていることが分かり、編みはじめから10日あまりで高さ5m×幅60mの網が、ここまで編み上がったことに改めて驚いた。   舞鶴・釜石・三宅島 (続きを読む

発破の音は聞こえない

沙弥島滞在16日目。今日は与島でのワークショップ。与島でのワークショップは岩黒島・沙弥島に続いて2巡目。2つの島と同様に網を編みながら船名と船にまつわる島や家族の物語の聞き込みを行った。   与島は他の4つの島と毛色が違う。石の島だからである。昔から与島石と呼ばれる石が採れたので主な仕事は (続きを読む

お知らせ!水と土の芸術祭2012 連続シンポジウム番外編「海から川へ鮭と船が運んだもの-信濃川遡上2012-」

開港都市にいがた 水と土の芸術祭2012 連続シンポジウム番外編 海から川へ鮭と船が運んだもの ―― 信濃川遡上2012 ―― 海をわたって港から港へ。さらに山間部をめざして信濃川を遡上…。オリジナルの船で舞鶴から新潟まで、各地をつなぎ航海するプロジェクト『種は船』の船長をつとめる五十嵐靖晃さん。そ (続きを読む

プロジェクトの構造

今日は、時代祭り(雷門前の通りと馬道を通行止めにして、甲冑を着た人が歩いたり、浅草の他のお祭りなどの伝統的な衣装で、山車に乗った楽隊と共に練り歩くお祭り)と七五三シーズンの週末が重なり、朝から浅草はたいへんな賑わいであった。   そらあみが行われている浅草神社にもたくさんの人がやってきた。 (続きを読む